『不思議な窪地「川原沢の空池」の謎を解明』
米川上流の川原沢は、野池神社の御柱を伐り出すところとして知られております。その川原沢には「山ノ神神社・奥ノ院」があり、その神社の拝礼する方向(神社背面)の山の上に長さ50m程、巾20m程、深さ10m程の窪地(凹地)があります。
昔より人々は「空池(からいけ)」と呼び不思議がられていたようです(「千代風土記:昭和58年」に記載)。
その謎の「空池」を松島信幸氏(理学博士)と村松武氏(飯田市美術博物館)に踏査調査をしていただきました。その結果「空池」は、「線状凹地」であることが判明しました。ついに謎は解明しました。
この「線状凹地」は、地震により稜線部分が落ち込み(正断層)そこが凹地となったものです。この断層は、比較的新しいもので活断層の可能性があります。
ただこの「線状凹地」の外側崩壊地下段の「山ノ神神社・奥ノ院」との関連性は相当に深そうですが謎です。野池神社とも関係しそうで「古代の謎」として残ります。相当に“いわく”がありそうです。