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緑とロマンの里千代

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千代地区の紹介

第3次(2011~2020年度)千代地区基本構想・計画

●はじめに
 千代地区は天竜川の東側、飯田市竜東の山間部に位置し、面積の大半を森林が占める中山間地域です。豊かな緑と自然に恵まれ、「よこね田んぼ」に象徴される美しい景観も特徴のひとつです。千代地区は単位自治組織である12の「区」からなり、地域自治の推進主体である「千代地区まちづくり委員会」を構成しています。千代地域自治の最大の課題は、急速に進んでいる少子高齢化への対応です。千代地区では平成17年に、保育園児数の減少により地区内に二つある保育園の統合を飯田市から提示されたのを受けて、地域で社会福祉法人を立ち上げて自ら運営を行う、二保育園民営化の道を選びました。未満児保育も積極的に受け入れるなど、子育てのニーズに応える努力をしています。こういった子育て支援の態勢に加え、「地域の子供やお年寄りは地域で守り育てる」という理念により、平成23年度からは飯田市により千代地区に設置された老人デイサービスセンターの運営も「社会福祉法人千代しゃくなげの会」が担っており、高齢者福祉の拠点として機能させています。まちづくり委員会としては少子化に歯止めをかけるべく、未婚男女の結婚支援や地域振興住宅建設等によるUIターン促進へも力を入れていく方針です。また、環境とエネルギーの問題に対し、地域としても再生可能な自然エネルギーを見直し活用する方策を探る中、エネルギーの域産域消も図れる地域を目指したいと考えています。

 千代地域づくりの指針として、平成元年(1989年)に「豊かな緑とロマンの千代~21世紀に翔けるふるさと創生構想~」のタイトルで第1次の千代地区基本構想計画が策定され、続いてその大筋を継承したうえで、さらなる発展を期した千代地区基本構想・基本計画「改訂版」(20012010年)が作られました。ともに地域の歩むべき進路、進むべき方向性を指し示す道標(みちしるべ)としての役割を担って来ました。2011年度からの第3次千代地区基本構想・計画では、社会や地域の現状及び今後の展望をふまえ、中長期的な地域ビジョンを描いていきたいと思います。

●千代地区を取り巻く状況と「第3次千代地区基本構想・計画」の理念
 県南の中核都市として位置づけられる飯田市にあっては、2027年に開業が予定されているリニア中央新幹線の飯田駅を、地域づくりへどのように活かしていくかがポイントとなります。千代地区を含む竜東としては、三遠南信自動車道が平成27年度に龍江インターチェンジまで開通することを機に、新たな地域戦略が求められます。

「 豊かな緑とロマンの千代 ~ 交流と自然エネルギーの里 ~ 」
『 暮らして良し、遊んで良し、試して良し・・・千代は可能性のフィールドだ 』

千代地区の最大の特色は、何と言ってもその豊かな自然と美しい環境にあります。今後の千代の地域戦略を考えるうえでは、その特色を前面に打ち出しながら、新たな交流人口を呼び込み、共に活動し生活を送る中で地域ビジョンを具現化していく手順と実践が求められます。今後の千代地域においては、再生可能な自然エネルギーの開発と活用が地域振興の鍵になります。自然環境をキーワードに、交流とチャレンジを重ね、活動のうねりを起こすことによって新たなライフスタイルの舞台となりうるのが千代地域ではないかと考えます。
なお、これらの構想計画は、必ずしも10年ごとという年限で区切られるものではなく、その時々の社会及び地域の情勢をふまえて臨機応変に見直し、ひとつの指針として随時改訂していくことを前提としています。

Ⅰ 安全、快適、便利そしてエコな地域づくり(生活基盤・環境)

通勤、通学、子育て、買い物など日々の暮らしに直結する基盤的要素です。自然エネルギーの活用も図りながら、子供からお年寄りまで誰もが暮らしやすさを実感できるような環境づくりが求められます。

1.道路と交通
(1)道路の改良整備
市中心部との行き来や地区内での移動を安全、迅速かつ快適に行うため、道路の整備は必要不可欠です。また、保育所やデイサービスセンターへの送迎など、福祉向上のうえでも避けて通れません。さらには、三遠南信道千代インター及び龍江インターへのアクセス道路や観光道路としての整備も急がれます

①県道について、次の区間の改良を促進します

(ア)下条米川飯田線

・「よこね田んぼ」から「米川峠」まで

・「米川峠」から「法全寺」まで

(イ)米川駄科(停)線

・「田力」から「荻坪」まで

②市道について、次の区間の改良を促進します。

(ア)市道千代142号線(田力萩線:道普請事業)

(イ)市道2-80号線(野池神社下~大辻屋前)

(ウ)市道千代2325号線(米川区内)

(エ)市道千代15号線(南沢線:法全寺緊急避難路整備)

(オ)市道2-75号線(柳久保線:大郡区内)

(カ)市道2-75号線(米峰線:辺地対策道路改良)

(キ)市道千代59号線(毛呂窪区内:待避所整備)

(ク)市道2-73号線(八ノ倉尾林線:通学路整備)

(ケ)市道千代70号線(柏原線:下村~グリーンバレー千代)

(コ)その他

③林道や森林作業道の整備を促進します。

 面積の大半を森林が占める千代地区にとって、森林の保全や資源の活用を図るうえで林道や作業道の整備は重要です。また、基幹林道として整備されている千遠線については、遠山郷への早期開通を期すと共に、法面崩落防止や路面整備を促進し、観光面での活用も視野に入れていきます。

(2)道路環境の整備
道路を安全、快適に利用するために、地元(区など)や関係者(隣接地権者)の協力により環境の整備に努めます。

①通行の支障となる草木の除去。冬期の凍結防止、除雪等。

②道路側溝内の土砂や落ち葉の除去。道路沿いの清掃や植栽等。

③交通標識や啓発看板、行き先や地域の案内板等を充実させ、交通の安全や通行者、来訪者の利便性向上を図る。

(3)地域公共交通の利便性向上と利用促進

市民バス(千代線)や乗合タクシー(竜東線)の利便性を向上させると共に、地区民による利用を促進し、より利用しやすい地域公共交通を末永く存続させる。 

2.土地利用

 千代地区の面積の内87%を山林が占めており、他は農地や宅地、原野などとなっています。限られた農地や宅地を有効活用するため、計画的な土地利用を図ります。

(1)住宅や宅地の活用

①改修を要する場合も含めて、利用可能な空き家については、家主等の関係権利者と調整し、貸し家として活用できるよう進めます。

②借家と農地の一体利用を視野に、週末農業、別荘、お試し暮らし、もしくは移住等に提供します。

③「四季奏(しきかなで)の丘」など、新規に開発された宅地の活用を図ります。

(2)農地の保全と営農環境の確保

 千代地区における農業は、担い手の減少に伴い不耕作農地が増え、原野や山林と化している土地も少なくありません。これらに対しては、有害鳥獣被害を含む環境の面からも対策を講じていく必要があります。不耕作農地の適切な保全管理、回復、もしくは転換を図ります。

①特産作物や伝統野菜等の作付けを共同作業などにより行い、遊休農地の利活用を図ります。

②中山間地域等直接支払事業により、地域ぐるみで農地を保全します。

③農地としての維持が困難な土地については、里山もしくは森林緩衝帯として整備します。

④果樹園や畜舎については、薬剤の飛散や臭気の発生など環境面での課題を、居住区域との共存へ向けて調整します。

(3)自然に親しむ観光のフィールドづくり

 千代地区内の山や川、里など、あらゆる場が、活動、交流、ひいては観光の舞台ともなり得るよう、千代の魅力を発掘し、高め、発信していくことが肝要です。

①万古渓谷の大自然に親しむため、法山同志会や商工会、南信州観光公社などとも協力しながら、遊歩道や休憩所、トイレの整備、沢登りツアーや自然観望会の企画等を行います。

②千代の美しい景観のシンボルである「よこね田んぼ」の棚田保全活動や農業体験の受け入れに保全委員会が中心となって取り組むと共に、棚田を舞台とした新たな仕掛けも模索する。

③米川の「河鹿がえるまつり」や谷沢川の「善意の川」などに象徴される、河川の環境保全をきっかけとした活動に、地域住民との協働により取り組む。

④農山村民泊受け入れによる農林業の作業体験や、農家民宿における多目的交流など、地区民とのふれあいを通じて千代の風土を体感してもらう機会を提供していく。

⑤桃源郷構想や花木で彩る景観形成など、地元の発意による地域づくりを支援してい

⑥千代財産区や野池愛林農業協同組合、法山森林組合、また米川や下村の報徳社など地区内の共有林を管理する団体、各区有林及び個人の森林所有者とも連携し、森林資源の活用へ向けた試みを行う。

3.災害に強い安心安全なまちづくり

 長野県南部が巨大地震の想定震源域に含まれるなど、大地震への備えに万全を期すること。また、豪雨による土砂災害や、その他、身の回りで想定されるあらゆる災禍を未然に防ぎうる防災態勢を築く必要があります。

(1)自主防災組織の充実強化

①各区を基本として自主防災会を組織し、千代地区自主防災会が地区全体を統括する。

②消防団、日赤奉仕団、民生委員など防災関係団体と連携を密にし、体制を強化する。

③日頃から、隣近所の結びつきの中で、もしものことを想定した相互の安否把握、避難行動のシミュレーションを行っておく。

(2)防災上のソフト、インフラの整備

①土砂崩落等災害警戒箇所を事前に把握し、退避行動の指針を定めて、それに基づいた共同の訓練を行い、危険を回避する。

②災害備蓄食糧や非常持ち出し品、停電に備えた対策など、ライフライン復旧までの間の準備を行う。

③治山、治水、砂防、急傾斜地、地滑り対策など、防災インフラ事業の促進を図る。

(3)消防力の充実強化

①支援団員も含め、消防団員の確保に地域をあげて協力する。

②もしもの火災の際、可能な状況であれば、最寄りの消火栓に備えた消防ホースの活用等による初期消火に努める。

③住宅用火災警報器を全家庭に普及させ、もしもの火災に備える。

(4)交通安全への取り組みを強化する

①園児、児童への安全教育や、ドライバー、高齢者への安全意識啓発に努める。

②夜光反射材の着用や高齢運転者マークの装着を促進する。

③交通標識や啓発看板、ガードレールや横断歩道等の安全施設を充実させる。

(5)防犯への備えを普及させる

①悪徳商法や振り込め詐欺、また強引な電話勧誘等の被害に遭わないための心構えや準備について広報すると共に、消費生活センターや警察等関係機関とも連携して被害防止に努める。

②子供や女性、高齢者をはじめ、市民を犯罪から守るため、地域ぐるみで目を光らせ、犯罪を許さない地域社会をつくる。 

4.快適に暮らせる環境づくり

 ゴミの排出量を減らしリサイクルに回すこと、もしくはゴミの投げ捨てや不法投棄をなくすことは、環境美化にとどまらず、資源の保護や地球温暖化防止にもつながります。

(1)ゴミの排出量の削減、リサイクルの向上

①ゴミの分別を徹底することにより、全体の排出量や埋め立て量を削減し、より良質なリサイクルを向上させます。

②ゴミや空き缶の投げ捨て、廃棄物の不法投棄を許さない取り組みを、行政などとの協力のもと強化する。

(2)河川などの水質の浄化、保全

①現時点で全体の6割程度となっている、各家庭における下水道(農集排)への接続、もしくは合併処理浄化槽の設置を促進する。

②河川の自浄作用が十分に働くよう、水源域の森林整備や望ましい水辺環境のあり方を追求する。

5.森と水と光のエネルギー(千代エコタウンプロジェクト構想)

千代の豊かな森と水は、自然のエネルギー源です。豊富な河川の水量を利用した小水力発電や、森林の恵みによる木質バイオマス(生物資源)、降り注ぐ日照を電力に変える太陽光発電などを、再生可能な自然エネルギーとして利用したいものです。

①地区内外の有識者や行政などとの協働により、自然エネルギー利用へ向けた調査、研究、試行に取り組む。

②地域や家庭に自然エネルギー利用の仕組みを普及させる。

・薪ストーブ、薪ボイラー

・小水力発電(事業化)、ミニ水力発電所

・太陽光発電

③燃料供給基地としての「薪ステーション」の建設

④自然エネルギーによる発電事業体の構築へ向けた、人材確保・育成や資金調達の仕組みづくりを模索する。

Ⅱ 交流による活力で地域をつくる(産業振興)

「グリーンツーリズム発祥の地」と言われる千代地区の可能性に満ちたフィールドを広く開放し、交流人口を拡大させ、そこからもたらされる活力を地域の発展につなげます。

1.農村農業、山村林業(山作業)を体験できる農家民泊受け入れの促進

①千代の自然や風土、人々の生き様を四季を通じて実感してもらえる民泊体験メニューを用意して、広く受け入れを行います。

②「千代地区グリーンツーリズム推進委員会」の拠点を常設し、全体の推進、調整を担います。

③体験修学旅行、ワーキングホリデー、週末農業、お試し暮らしなど、多様な農山村体験のあり方を提供しながら、交流と協働による地域参画の窓口としていきます。

④民泊等による交流や観光に訪れた人たちが、千代の風土に気軽に接し、産物などを買い求めることができるよう「風土物産館・交流センター」的な施設を構想します。

2.地域連帯を象徴する「よこね田んぼ」の保全活動

 棚田そのものの風景美もさることながら、地域総ぐるみで生き生きと保全に取り組まれている活動の背景こそが、何よりの魅力です。よこねの活動に、地区内外から多くの老若男女が参画することを意識して今後の展開を図ります。

①保全活動へ、多くの一般青壮年層の参画を求めます。

②高齢者福祉に絡めた企画を行います。

③今後の保全活動の中核を担う人材を育成します。

④「よこね米」のブランド化を推進します。

3.有害鳥獣被害対策を通じた地域存立基盤の強化を

 シカ、イノシシ、サルなどの鳥獣被害は、地域の存立を左右しかねない問題ですが、これを克服し、利用することにより地域振興の足かがりとしていきたいものです。

①千代地区中山間地域等直接支払事業による鳥獣防護柵(フェンス)を、既設の上久堅~芋平~野池に加え、野池~米川~法全寺を新設して、物理的なバリアを張り巡らします。

②法全寺~山中~米峰~毛呂窪~下村についても、次の段階として構想化します。

③有害鳥獣駆除(狩猟)従事者の確保を念頭に、狩猟免許の取得を促進します。

④猟友会と連携し、有害鳥獣駆除対策への理解と協力を広く求めます。

⑤モンキードック(追払い犬)の普及に取り組みます。

⑥しし鍋やシカ肉のくん製、ジビエ料理など、山肉の魅力が伝えられる利用。あるいはドックフードなど、コンスタントな供給が図られる活用の道を探ります。

4.山の幸や木質バイオマスなどの森林資源を地域振興に活かす

 地区面積の大半を占める森林からもたらされる種々の恵みを、自然エネルギーなどの形で地域づくり推進力の源としていきたいものです。また、森林の維持管理にかかる人的、資金的なサポート体制づくりも模索します。

①森林の機能保全を図るため、間伐や除伐を推進し、それによる間伐材等をストーブやボイラーの燃料として活用する。

②地区内の炭窯や炭焼きを行う人たちによるネットワークを構築し、炭焼きの里として展開

し、木炭や竹炭の効能普及、用途や需要の拡大につなげる。

③山村民泊における山作業体験のほか、間伐お助け隊の編成や、間伐体験会の開催などを通じて、森林への親しみや理解の輪を広げる。

④キノコや山菜などの山の幸、またそれらを使った料理や加工品を特産品として提供する。

⑤竹林を伐採してチップ化、もしくはパウダー化した物を利用する方途を模索する。

5.千代の特性を活かした新しい産業をおこす

①千代ブランドの特産品の開発

②千代版「B級グルメ」メニュー

③希少価値のある作物や、飯田の食品産業の原料となる作物の生産に取り組む。

Ⅲ ふれあい、思いやり、支え合う地域づくり(福祉・健康)

 「地域の子供やお年寄りは地域で面倒を見る(守り育てる)」。これは、千代地区で私立保育園や老人デイサービスセンターを運営する「社会福祉法人千代しゃくなげの会」による、基本的な理念の一節です。老若男女、皆が明るく健やかに過ごせることは、地域としても何よりの幸いです。「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」。公助、共助(相互扶助)の視点から、個人と地域社会の融合による福祉の態勢づくりを希求します。

1.児童福祉、子育て支援

児童福祉の立場から、子育て支援の一環として私立保育園(千代保育園及び千栄分園)を社会福祉法人千代しゃくなげの会により運営します。

2.高齢者福祉

高齢者福祉の拠点として、飯田市千代デイサービスセンターしゃくなげの郷の運営を、社会福祉法人千代しゃくなげの会により行います。

3.医療の充実

千代診療所を、地区における医療拠点として利用します。

4.地域公共交通

市民バスや乗合タクシー(地域公共交通)の積極的な利用を促進して、通学、通院、買い物などの便宜を図ります。
5.買い物困難者への支援

地区内における買い物の行き来に困っている人たちに対し、小売店やボランティアとも連携し、送迎もしくは移動販売など、買い物がしやすい環境を整えます。

6.憩い、ふれあい、支え合い

地区内外の福祉、娯楽、交流、体験施設などを活用し、楽しめる場や元気の出る機会を設けます。

7.男女の出会い、結婚の支援

地区内の未婚男女に出会いの場を提供し、結婚を促し、支援する態勢をとります。

Ⅳ 千代の歴史と伝統のもと、風土に調和した文化を発展させよう(地域文化)

 日本の原風景が残る自然豊かな千代地区。長い歴史の中で培われてきた伝統を受け継

ぎ、千代の風土に調和した文化を継承、発展させ、誇りの持てる地域をつくろう。

1.伝統行事や芸能の保存、継承

・事の神送り、芋平獅子舞、大将荒神、御柱祭、米川雅楽、人形浄瑠璃、秋葉講など
・棚田音頭
・千代小唄、米川音頭、米川民謡、万古川の唄などの復活

2.継続、発展させたい芸能、芸術活動等

・千代不動太鼓
・青藍洞窯
・クラフト工芸作家(アトリエ芳のガラス工芸、焚き火屋の流木アート)

3.自然にちなんだ活動
・善意の川(谷沢川)
・米川桃源郷プロジェクト事業、河鹿がえるまつり
・アサギマダラの集う里づくり、食草フジバカマの植栽

4.後世に伝えたい歴史の道、古道
・秋葉道(野池大日向~栗城~小川路13番観音)
・旧千遠線(三十三番観音~千代峠)
・薬師参道(米峰一番観音~稲伏戸薬師堂)
・龍東道(千代駅~紅葉川)

5.秘境駅
・千代駅、金野駅
・天龍峡駅とのタイアップ

6.伝統の花木や野菜
・万古の栃の木(市天然記念物)、コブシ群生、桂の木
・千代しゃくなげ
・千代ザサ
・千代ネギ
・ササユリ

7.千代の味
・千代幻豚 R、千代福豚 R
・よこね米
・ごんべえ邑の箱膳
・しし鍋、シカ肉のスモーク
・五味子、ホド芋(アピオス)、千代ゴマ

8.図書館活動
・千代分館と千栄分室
・読み聞かせ(どんぐりの会)

9.史料、文献、書物等
・千代村史
・千代風土記
・千代カルタ
・合併50周年記念誌の刊行

10.民俗資料
・化石、珪化木、土器、民具、小洲作品などを収納展示する資料館の構想
・新旧の作品や資料を展示するギャラ

11.今後に伝えるための新たなアイテム
・千代マップ改訂版、千代の史跡巡りすごろく
・千代の自然(野草、樹木、鳥類、昆虫など)調査、研究、図鑑等の編纂

12.千代再発見
・「千代の名人」発掘と紹介
・千代ギネス
・千代地区の旧小字、屋号等

13.史跡、自然公園等
・万古渓谷一帯(唐沢の滝、万古の栃の木、シャクナゲ群生、沢登りツアー、林道千遠線)
・野池親水公園
・化石公園
・木地師の墓、石灰釜跡

14.大いに活用してみんなが元気になるための施設
・千代公民館
・千代マレットゴルフ場
・山村広場野外ステージ 

Ⅴ 千代地区のあり方、進め方を地域で考え実践する「地域力」を高めよう(地域連帯・自治)

「社会福祉法人千代しゃくなげの会」や「よこね田んぼ」に象徴されるように、地域がまとまって頑張れば何とかなる、いやそれどころか、素晴らしい成果がもたらされることは、千代地区が身をもって実践し、経験しているところです。今後の地域を左右するのは、この地域自体が持つ、あるいは地域として体得しうる、そこに暮らす人々の意志(民意)から発する無限の力「地域力」に、ほかなりません。

 地域力は、コミュニティや協働、交流により強化されます。そのための手法を何点か挙げます。

1.地域自治組織の活性化

①区や常会、小組合を単位とする自治組織を基本とし、まちづくり委員会で地区全体の推進を担う態勢を盛り上げる。

②有志の集まりや、区、組合単位の発意にもとづく活動を重視し、地域力の基礎と位置づけて支援し、大いに奨励、促進する。

2.コミュニケーションと情報発信

①会合や共同作業、相互扶助を通じて互いの絆を深め合い、「結い」の力を高める。

②マスコミやインターネットを活用した交流や情報発信に努める。

3.地域連帯の醸成

①地域の課題に対しては、地域を挙げて取り組む。

②様々な場や機会を捉え、地域ぐるみの活動を行う。

4.変わりゆく地域を見据えて

①現千代公民館・自治振興センター跡地の利用計画

②農協千代事業所の今後のあり方を、地域の問題として考える。

③警察千代駐在所の立地を改善する。

5.社会貢献の必要性

①地域の振興や福祉の向上に結びつく活動の奨励

②より多くの人々が、様々な形で地域づくりの担い手になってほしい。

6.地域振興のために

 地域の将来のために、斬新な発想で画期的な取り組みにチャレンジします。

①「南信州を学生・軽音楽サークルの聖地にする会」との連携(山村広場野外ステージほかにおける音楽イベントの開催)

②地域ぐるみによる森林経営と薪ステーションの運営

③農協、商工会等経済関係団体とも連携した地域産業の振興

④製材所、食肉処理場・加工施設の構想

⑤地域交流センター(風土物産館、憩いのサロン)

⑥農村舞台、人形浄瑠璃の復活(野池、下村ほか)

⑦小洲記念館





飯田市役所
千代自治振興センター

〒399-2222
長野県飯田市千代    1170番地1

TEL 0265-59-2003